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2013年02月11日

一目小僧その他-柳田國男を修理する-その三

さて、本の修理について、仕上げの段です。表紙の補強が済み、本体の背固めも終わったので、これらを元通りに合体させます。ケースインと言います。

表紙裏側の溝と、剥がしていた見返しの部分に糊を塗って本体を入れ、上下左右のチリ(表紙の本体より大きい部分)を合わせます。
背に貼った寒冷紗の羽になった部分を、表紙側のボール紙に抑えつけて見返しを貼り直す。ここ、けっこう要です。

見返しの遊び紙が本体の頁位置と揃っている事を確認し、表紙の溝を装幀の和紙が切れない程度に抑えて整えます。
溝に竹串などはめ込んで固定しておくといいですね。

見返しを戻し終えたところ。

見返しを戻したところ

寒冷紗で補強した部分が少し膨らんでいる。一度剥がしたものを元に戻すと、やはり若干紙がよれる。

あまりに見返しが汚れているなら、いっそ見返しを新しくするという手もあるが、本全体の雰囲気が変わるので出来るだけ替えたくない。
前後の見返しを貼り直し、ズレていないか確認してから全体を固定します。


本全体の固定

包帯でグルグル巻き。溝の部分にゴムを掛けています。このまま一晩放置。


修理後の開き

固定し終わった本を開いた所。丸背がきれいになった。
後は、背の欠損部分に和紙を貼り足して色を合わせ、消えているタイトルと著者名を書き足します。


背の欠損部分修理

和紙を貼ったところ。この白い部分をアクリル絵の具を塗って、周りと馴染ませる。

タイトルと著者名を入れ直す

タイトルと消えている著者名を修正。
この後、古書店の値札シールを剥がし、見返しに残っていたセロハンテープの糊の跡を消しゴムで消して終了。

修理後の本

これで修理終了です。
地味すぎて、つまらなかったかな?(笑)

ちなみに「一目小僧その他」は角川から新刊が出ているので、古書を探さなくても幾らでも読めます。



posted by 風花散人 at 18:41| 北海道 ☔| 古書修理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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